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北海道・美瑛の「新栄の丘」の四季
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北海道の美瑛にある「新栄の丘」は、十勝岳山麓に広がる広大な丘陵です。美瑛の市街地をはさんで、その南側にあるパノラマロードの名所で、ジャガイモやトウモロコシ畑などの田園風景が広がる美しい丘・・・。たおやかでなだらかな丘がいくつも続き、その場にいるだけで心が和みます。遠くには十勝岳連峰や旭岳、夕張岳、芦別岳などが眺められ、目の前にはカラマツの防風林や白樺の木が、北国の風情を醸し出しています。
「新栄の丘」に訪れる季節は、四季の移ろいを身に付け、その時ごとの風情を見せてくれます。初秋の風は少し夏の名残を留めたパッチワークのように区分けされた紅色や黄色の花畑をなびかせ・・・、それらの間には薄紫色のコスモスやミソハギの花たちが揺れていました。
やがて厳しい冬を経て早春、まだ丘は厚い積雪に覆われた白銀の世界。その中を葉を落としたカラマツやシラカバの木立が、凛とした姿で存在感を高めています。畝のように見渡される白綿の丘の先には、十勝連峰の峰々が横たわります。
そして緑葉期の「新栄の丘」。大地は雪衣を脱ぎ、緑の麦畑をはじめ清い緑色が眼に優しく映ります。カラマツは緑の針葉をまとい、近くではシラカバの緑葉が羽音を奏でていました。道の脇には白やオレンジ色の花が咲き乱れていました。
「新栄の丘」のシンボルとも呼ぶべきロール状に巻いた藁人形の顔は、季節の変化で少しは色合いを変えながらも、同じ表情で訪れる人々に挨拶をしているようでした。(潮 信輔)
- 登録日
- 2015年08月14日
- 更新日
- 2016年09月16日 14時 34分