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北海道・美瑛の「親子の木」の四季
Four seasons of "A family of trees:Oyako- tree" in Hokkaido
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パッチワークの丘としての景観に富んだ美瑛の丘陵地帯には、名前がつけられた有名な木たちが立っていて、観光のスポットになっています。「親子の木」はその一つ。3本のカシワの木が、仲良く寄り添って立っている姿が、親子のように見えることから名付けられました。そうです。真ん中にある小さなカシワの木が、両脇の2つの大きな木に守られ、あたかも手を繋いで散歩しているようなその姿・・・。微笑ましい風情があります。遠くから見ても、近づいて見ても親子の情愛が感じられます。
この「親子の木」にも、パッチワークの丘にも、季節の変化が訪れます。そして四季折々の風情を見せてくれます。新緑期のみずみずしい葉は、夏の緑陰期には深みをました緑色となり、秋には黄色や紅色の葉を身にまといます。そして厳しい冬、丘も田園も真っ白の積雪で覆われた一面の白銀の世界・・・。その中で、葉を落として冬木立となった「親子の木」、その力強い姿は、遠くからもはっきりと見えました。自然の移ろいは、この「親子の木」に愛情も試練も与えているようです。
2015年の秋に北海道を襲った大風は、この「親子の木」で真ん中に立つ小さくて細い子の木を、どこかに連れて行きました。誠に残念でしたが、子供はいつか親元を離れて行くものです。新しいところで、自立してゆくものと考え、頑張れと念じ、そっと声援を送りました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2016年01月16日
- 更新日
- 2016年09月16日 13時 47分