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新緑期の西祖谷「かずら橋」と周辺
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「祖谷かずら橋」は徳島県三好市西祖谷山村にあって、自生した「シラクチカズラ」を編み連ねて創られた原始的な吊り橋です。祖谷川に架けられた長さ45m、幅2m、水面からの高さは14m。日本三奇橋のひとつとして知られていて、重要有形民俗文化財に指定されています。その由来は、弘法大師が祖谷に来たとき、困っている村民のために架けたとか、あるいは平家の落人がこの地に潜み、追手が迫ってもすぐ切り落とせるように葛を使って創ったとの諸説があります。
今回、再訪したのは4月の上旬。ようやく山間にも本格的な春がやって来て、初々しい黄緑色の若葉が下を流れるコバルトブルーの川面によく映えていました。かずら橋はいつもと同じように茶色のシラクチカズラで覆われ、やはり人々は揺れる橋をゆっくり渡り、時には若い女性が可愛い奇声をあげながら・・・。声も春めいていました。
近くにある「琵琶の滝」の周りも新緑が萌え、とくに清らかな黄緑色のカエデの若葉が、白い滝筋からの風にそよいでいました。滝壺も白い飛沫を上げ続け、まわりの岩も緑色の苔を濡らしていました。森では野草たちが幼いながらも、萌黄色の葉を伸ばしていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2016年02月25日
- 更新日
- 2016年09月16日 13時 46分