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秋・紅葉期の尾道(その1)「お寺巡り」
尾道は広島県にあって瀬戸内海に面していることから、多くの船舶が寄港して大きな繁栄を遂げた町です。そして今は、尾道水道や瀬戸内海の島々が見通せる美しい街のために、多くの文豪家が住んだり逗留した町としても有名。じつさい多くの映画やドラマの舞台として、独特の風情を漂わせる町となっています。その中でも千光寺から「文学のこみち」と名付けられた小径を通って、お寺を巡るコースは有名です。今回、秋の紅葉に彩られた4つのお寺を訪ね歩きました。
千光寺は標高140mの大宝山の中腹にあって、806年に弘法大師による開基と伝えられている真言宗のお寺です。建物群や巨石群を有し、多くの人々が訪れています。朱塗りで舞台造りの本堂、境内の中央にある巨岩「玉の岩」、龍宮造りの鐘楼などがよく知られています。浄土寺は真言宗のお寺で、鎌倉時代末よりおよそ七百年の時代を重ねている尾道を代表する古刹の一つ。境内の壮麗な「本堂」、「多宝塔」、「山門」や「阿弥陀堂」など一帯は、中世と近世建築がよく残されています。
天寧寺は曹洞宗の禅寺で1367年に、豪商の発願と室町幕府の将軍の寄進で創建されたとのことです。本堂がある場所から、少し登ったところに建っている三重塔(以前は五重塔)は、天寧寺のシンボル。そこからは市街地と尾道水道を眺めることができ、尾道の代表的な風景の一つになっています。また唐風の山門や五百羅漢も有名です。海龍寺は鎌倉時代に浄土寺の塔頭となり、江戸時代に海龍寺と呼ばれるようになっなったとのこと。「尾道七佛めぐり」のお寺のうちのひとつで、人形浄瑠璃などの技芸とも関連があるとのこと。
古い歴史と海運で栄えてきた尾道。 細い坂道が多い丘の港町で、各所にあるお寺は、静かな雰囲気と紅葉に囲まれて・・・、特長的な風情と情緒がからみあい、やはりいつ来ても忘れがたい街です。(潮 信輔)
- 登録日
- 2024年10月17日
- 更新日
- 2024年10月17日 05時 03分