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春・新緑期の美瑛白金「青い池」
Spring scenery of Shirogane Blue Pond in Hokkaido prefecture
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北海道の中央部にある「青い池」は、美瑛の白金にあって、「美瑛白金青い池」とも呼ばれています。この池は、えん堤に水が溜まったもので、水面に立ち枯れたカラマツや白樺などの木々と水の青さとが,神秘的な雰囲気を醸し出していることで美瑛を代表する景勝地の一つとして有名。青く見えるのは、水酸化アルミニウムなどの主に白色系の微粒子が含まれている、付近の湧水と美瑛川の水とが混ざって、これらが太陽光と衝突し散乱することによって水面が青く見えるといわれています。
北海道の春は遅くやって来ます。3月の「青い池」と周りは、まだ残雪で覆われていますので、訪れたのは5月の下旬でした。晩春となって、池への遊歩道に並ぶシラカバの木々と池の周りの森は、新緑に変わり、その中で「青い池」は、その名の通り乳糜色が加わった青い水面で、迎えてくれました。背部にある小山と森の影を、すっきりと映す静かな池の水面・・・。その中をカラマツの枯木が、縦方向にはっきりと立って、なんとも言い難い神秘さを漂わせていました。そして時おり吹いてくる春の微風が、池面にさざ波を呼び起こし、影も揺れていました。また池の岸辺では、遅く咲いた黄色いナノハナが、青い池と水面の影たちを、そっと見ている様でした。(潮 信輔)
- 登録日
- 2022年03月23日
- 更新日
- 2022年03月23日 10時 41分