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春・新緑期の銀山温泉周辺「白銀の滝と洗心峡・長蛇渓」
Spring scenery (Hakuginn water fall, mountain stream) near Ginzan hot spring town in Yamagata pref.
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銀山温泉は、昔の出羽国、現在は山形県の尾花沢市にある温泉街です。渓流が下る銀山川の両岸に、木造の高層建築である旅館が多く立ち並び、それらは大正から昭和初期にかけてロマン溢れる風情を醸し出しています。訪れる人々に、郷愁を呼び起こします。近くには峡谷に沿って銀の鉱山跡(銀鉱洞)があり、峡谷には長蛇渓、洗心峡と呼ばれる美しい渓谷が続きます。
今回、訪れたのは春。銀山温泉街から、最初に向かったのは「白銀の滝」、新緑に囲まれた大きな岩壁からは、白い滝筋が勢いよく落ちて行き、その傍にはやや細い2つの滝が、仲良く並んでいました。滝壺の近くには浴衣の上に色違いの半纏を羽織った、二人連れが仲良く見上げていて、ほのぼのとした風情に包まれて・・・。次に白銀の滝にある左側の細い坂道を登りつつ「滝の不動尊」をお参りして、朱色の「せことい橋」の真ん中に立つと「籟音の滝」の滝筋が大きな岩で二つに分かれて眼前に。
この橋を渡って右側の小径を、清らかな新緑に囲まれた長蛇渓の渓流に添ってゆっくりと散策しました。春のせせらぎを聞きながら、赤みを帯びた岩の川床、多くの岩と甌穴が見られる長蛇渓に添って歩くと、多くの草木の花たちに出会いました。ピンク色のツツジとウツギ、黄色のヤマオダマキ、紫のラショウモンカズラ、そして白いニリンソウの花弁が仲良く、春風に揺れていました。5月の銀山温泉の渓谷は、暖かい春の景色に包まれていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2018年03月30日
- 更新日
- 2018年03月30日 09時 09分