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初夏の川湯硫黄山と川湯温泉
Early summer scenery of Mt. Io (Sulfur Mountain) called Atosa-nupuri and Kawayu Onsen in Hokkaido
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川湯硫黄山は北海道弟子屈町にあって、阿寒摩周国立公園に属し、川湯温泉の南側に位置する標高512mの活火山です。比較的には低山と平地になっていて、すぐ近くまで歩いて行けます。茶色の山肌には数カ所から、白煙が立ち上り、傍によってみると無数の噴気孔があります。その回りは黄色の硫黄で囲まれ、熱噴泉からは白煙が立ち上り、一帯には硫黄の匂いが立ち込めていました。そのダイナミックさに訪れた人々の歓声が響きました。
硫黄山から川湯温泉までは、歩いて散策できる「つつじヶ原自然探勝路」が整備されています。山麓の土地は硫黄成分のために酸性化しているので、低い木しか育たず、枯れた木々の根や枝が散在して、荒涼な感じがしました。しかし、性土壌を好む北海道の固有種であるエゾイソツツジの群落が広がり、美しい純白の花を咲かせていました。約2.5kmの散策路を歩くと川湯温泉へ。
川湯温泉では足湯があり、そこからの流水は「湯の川」と呼ばれ、川は浅くてゆっくりとうねって流れ、川床も回りの石も緑色の苔で染まり、古い歴史を持った源泉であることを再確認しました。硫黄山とエゾイソツツジの群落、そして緑色に苔むした湯の川、それらが一体となって、多様な景色が旅情を高めてくれました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2024年07月08日
- 更新日
- 2024年07月08日 04時 12分