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新緑期の釧路湿原
A national park of Japan called Kushiro Marshland(shitsugen) in early summer
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釧路湿原は釧路川とその支流を抱く広大な湿原です。湿原の広さは日本最大といわれ、タンチョウなどの水鳥をはじめ、多くの野生生物の貴重な生息地。この湿原の価値が国際的に認められ、釧路湿原は日本で最初のラムサール条約に登録された湿原となりました。ラムサール条約は、「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」です。釧路湿原はラムサール条約登録地の名に相応しい景勝地で、四季折々の風情を持っています。
今回おとずれたのは初夏の6月。新緑期の釧路湿原は、原野も草原も一斉に黄緑色、萌黄色の新緑で覆われていました。眼の前に広がる緑のじゅうたん・・・、その中を曲がって流れる川面は光り、心地よい風に展望台の人々の頬も緩んでいました。まわりが新緑に包まれた遊歩道を散策する人たちは、野鳥の囀りを聞きながら時々足を止めます。路傍や林床では多彩な色の野草たちが、待ちに待った暖かい季節の到来を、喜んでいるように咲いていました。オレンジ色のエゾスカシユリ、白いナルコユリやマイズルソウ、紫のニワゼキショウやスミレ、緑色のテンナンショウ、紅色のギシギシ・・・・。また湿原の縁を走る一両の電車が、多くの観光客を乗せて、緑の中を楽しそうに過ぎて行きました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2016年07月25日
- 更新日
- 2016年09月09日 10時 01分