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秋・紅葉期の鳥海山麓の「元滝伏流水」と周辺
"Moto-taki" underflow (waterfall ) at Nikaho-shi in autumn
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元滝伏流水は鳥海山の山腹にある元滝の約200m下流にあって、伏流水として岩の隙間から流れ出てきているものです。高さは5mですが、幅が30mもあり、大小の伏流水となって落ちています。巨岩の下から岩の間から滝・・・。また繊細で“蛍滝、すだれ滝”とも表現したくなるようなものをあります。そして滝の周りの苔むす岩は、いつもきれいな緑色です。
今回おとずれたのは、紅葉が舞い落ちる秋。チラチラと揺れる木漏れ日の中、黄色や紅色の葉たちが枝先から離れては、ヒラヒラと苔むした岩や木の根元の周りに身を横たえていました。あるものは滝からの渓流にのって、ゆっくりと流れたり淀みで互いに集まったり、離れたり・・・。その間も幅広い滝の筋は、ザーザーと音を立て続け、岩に当たっては水飛沫をたて、ときどき落葉の向きを変えていました。
東北の10月下旬は、秋が真っ盛り。滝と渓流の冷気で訪れた人々も、襟を立てながら、カメラを向けていました。しかし陽が射し込むと、黄葉を付けたとは言え、まだ緑の葉を付けた森は薄っすらと輝き、季節も立ち止まったり、本格的な秋模様へと準備をしているようでした。(潮 信輔)
- 登録日
- 2017年02月19日
- 更新日
- 2017年08月31日 10時 01分