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冬の湯布院「金鱗湖と朝霧」
Winter scenery of Yufuin Lake Kinrinko in Oita Prefecture
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金鱗湖(きんりんこ)は、大分県由布市(旧湯布院町)の由布院温泉にあって、湖底の一部から温泉と清水が湧き出る不思議な湖です。名前の由来は、ある学者が湖の魚の鱗(うろこ)が、夕日に輝くのを見て「金鱗湖」と名付けたと伝えられています。湖の周りには木道を含んだ遊歩道が整備されていて、湖面からは鯉や淡水魚、カモやアヒルなどの水鳥が、泳ぐ姿を眺めることができます。また湖畔には、天祖神社があります。すぐそばに注連縄が掛けられた2つの大杉が並んでいて、ご神木となっています。
秋から冬の早朝、朝霧が流れる幻想的な光景は有名。霧の正体は温泉を含んだ湖が、蒸気となったものとのこと。そこで寒い冬に訪れ、ちょうど雪が降ってました。そして湖面からは朝霧が立ち昇っては、風の向きで左右にも流れて、噂どおりの幻想的な景色で、しばし幽玄の世界に・・・。それから散策路を歩きながら、周辺の植物たちも見て廻りました。冬木立に囲まれながらも、雪が積もった地面から群生した緑の竹林、ナンテンの雪を被った緑葉と赤い実たちが、雪景色に彩りをそえていました。
金鱗湖の湖畔に沿ってしばらく歩くと天祖神社に着きます。拝殿と杉のご神木で拝礼し、振り返るとやはり湖面には朝霧が舞っていました。そして神社の直ぐ傍からは、湧水がコンコンと湧き出て、湖に流れてゆきました。湯布院にある冬の金鱗湖では、湖面の朝霧と湧き水を伴って、静けさの中で、ゆっくりとした時間が流れていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2022年12月13日
- 更新日
- 2022年12月13日 13時 44分