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春・新緑期の「小安峡」
Spring scenery of Oyasu ravine in Akita pref.
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小安峡(おやすきょう)は栗駒国定公園に含まれ、秋田県の皆瀬川上流にある全長約8kmのV字谷の峡谷です。渓谷の底には、遊歩道が整備されていて、身近に大噴湯の有様を体験できます。同峡谷のハイライトは、高さ60mもの切り立った絶壁の岩間から、98度にも達する噴泉の大噴湯。もうもうと湯煙を吹き上げ、訪れる人々を驚嘆させます。とくに水平方向に、数メートルもシュッシュツと噴泉を射るように轟音を出す景観は、何度見ても圧倒的です。
春の小安峡は、朱橋の「河原湯橋」から見ると、黄緑色の新緑に包まれた萌え上がる景色。峡谷の底には細い遊歩道が続き、すぐ傍からはジェットの様な激しい音が響きます。多くの岩場から噴き出す温泉の湯けむりが、渓谷を渡る風で方向を変えていました。それらの中で、真横に一定方向に噴き出す「水平噴泉」・・・、圧巻そのものです。近くを通ると、湯気や熱い飛沫が当たるので、湯気の間を走り抜けました。
大噴湯を抜けると、大小の岩壁を縫うように、やや緑色の清流が軽やかな音をたてていました。急な流れのところでは岩にぶつかり、白い飛沫が。森をみると、淡いピンク色のウツギの木花が、坂道では野草で白い花のハルジオンが、春の到来を告げていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2018年02月21日
- 更新日
- 2018年02月22日 16時 24分