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春の大分・九重「龍門の滝」
Spring scenery of Ryuumonnotaki (Ryumon Falls) in Oita Prefecture
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「龍門の滝」は大分県玖珠郡九重町にあって、幅が40m、落差も20mの滝です。そして滝はマグマが冷えて生じた、多角形の柱状節理の岩場に囲まれています。この柱状節理の一枚岩を流れ落ちることから、国指定の名勝地となっています。滝は中間に滝壷がある二段落としの滝で、1段目の滝は深い滝壷を造っています。そして滝壺に溜まった水が流れ出す2段目の滝は、柱状節理の岩場を滑らかに流れるので、夏季には子どもたちが滝滑りで賑わいます。
ところで「龍門の滝」は「竜門寺」の境内にある滝です。この滝は宋より来朝した蘭渓道隆が、中国にある竜門の滝に似ているので「竜門の滝」と名付け、傍に寺を建立したとのことです。その後、兵火などによって伽藍は消失し長らく廃絶していましたが、18世紀の中頃に新たに堂宇が建立され、現在は禅宗の黄檗宗の寺でとのこと。本堂、石仏群、お地蔵さんの小さな祠、鐘楼の傍から、滝が見渡せます。
今回訪れたのは春・・・。滝の周りは、新緑の木々に包まれていました。そして滝の手前にある広場には、一本のヤマザクラの樹木があります。この木からは満開の白い花を通して白い滝筋が見え、枝葉や花は、まるで滝を見守っているように、風にそよいでいました。また寺庭と周辺では、ボケの赤い実や黄色いナノハナ、紫のハナズオウやレンゲが咲き、春を楽しんでいるようでした。(潮 信輔)
- 登録日
- 2021年02月05日
- 更新日
- 2021年02月05日 13時 25分