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積雪期の博多聖福寺ーその1−総門・勅使門・放生池 ・山門・仏殿(大雄宝殿)
Hakata Shofukuji Temple during the snowy season in Fukuoka Prefecture- Part 1‐
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博多の聖福寺は鎌倉時代に、禅宗の開祖である栄西が中国の宋から帰国して創建した、わが国最古の禅寺です。また、栄西禅僧は、宋からお茶の実を持ち帰り、わが国に広めたことでも有名。聖福寺は臨済宗で山号は「安国山」。総門から入ると、広い境内には、石橋で分けられた放生池、二層の山門が・・・。この山門には、後鳥羽天皇から贈られた「扶桑最初禅窟(日本で最初の禅寺の意)」の額が掲げられています。そして荘厳な仏殿(大雄宝殿)、奥には本堂が立ち並ぶ、典型的な禅寺の伽藍配置です。そのため庭園を含めて、境内全域が国指定史跡になっています。また総門に続く築地塀の内側をなすのは、粘土、石や瓦などが塗り込められた「博多塀」と呼ばれています。
今回訪れたのは雪が舞う冬。いたる所に、薄い積雪が見られ、寒さのなかで、聖福寺は凛とした禅寺の雰囲気に包まれていました。仏殿(大雄宝殿)の屋根、柱、やや傾いた格子窓、透かし彫りや木の装飾が荘重な勅使門。これらは歴史の長さと重みを、確かに語っていました。そして積雪に負けずに、境内にはナンテンの赤い実、サザンカの紅色の花、ツワブキの黄色い花が、色鮮やかに彩りを添えていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2024年01月24日
- 更新日
- 2024年01月24日 14時 59分