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十和田・奥入瀬渓流「雲井の滝」の四季
Four seasons of Kumoinotaki(waterfall) by Oirase valley stream in Aomori pref
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我が国の渓流美を代表する「奥入瀬渓流」は、十和田湖の「子の口」から自然そのもので、原生林の中を流れ下る清流です。湖からほぼ一定の水量で流れ来るので、谷、岩や林などの地形で急流や早瀬になり、また穏やかでゆったりした流れになります。これに銚子大滝、雲井の滝など多くの滝が加わり、変化に富んだ渓流・・・。四季それぞれの景観で、見る人の目と心をとらえつづけます。
「雲井の滝」は奥入瀬渓流の中程にあって、高さが約25mの滝です。少し屈折し、向きを変えて落下する2段の滝。バス停の近くにあって、散策路が整備されているので、冬を除いて、滝壺近くまで行くことが出来ます。滝壺のそばから見上げる白い滝筋は見事・・・。そして水量が多いために、滝壺では水の音が轟くように響き、水煙が立ちます。夏は深緑、秋は黄葉の森に囲まれて、滝は変わることなく飛沫を挙げながら落ち続けます。
寒い冬、深い積雪のため滝の傍までは行けませんでしたが、道から殆ど氷結した滝が遠望できました。滝も周りの白一色の景色の仲間入りをしていました。そして待ちに待った春、新緑に萌える森の中、「雲井の滝」は生き生きとした姿で迎えてくれました。滝壺では赤いジャンパーを着た観光客が、歓声を上げて滝を見上げていました。少し離れた路傍には、薄紫色のスミレたちが清らかでした。(潮 信輔)
- 登録日
- 2016年11月30日
- 更新日
- 2016年11月30日 16時 03分