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秋・紅葉期の宮城蔵王「 火口湖の御釜(お釜)」
Okama crater lake with autumn scene in Miyagi pref.
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蔵王の代表的なシンボルである「お釜」は、熊野岳(1,840m)、刈田岳(1,758m)と五色岳に囲まれ、ほぼ円形をした周囲1,080mの火口湖です。かつて五色岳の頂上が、噴火で吹き飛んだ歴史を語る火口湖。エメラルドグリーンの湖水が、陽の光によっても刻々と変化します。また強い酸性で、水面の温度よりも深度を増すと、温度が高くなる特殊双温水層をなすという、世界的にも貴重な火口湖とのことです。
今回訪れたのは秋。黄葉や紅葉と枯葉が混じり合い、五色岳の頂上や山腹は灰褐色の岩肌が占めていました。それらに囲まれて火口湖である御釜は、濃いエメラルドグリーンの湖水が映えて、ひときわ人々の眼を惹きつけます。空は青く、刷け状の白雲がゆっくりと流れて行き、時おり、やや寒い秋風が頬を撫で、緑色の湖面にも”さざ波”が・・・。静かな静かな高原の秋景色でした。
大小の岩が続く原には、空に向かってナナカマドと思われる赤い実たちが、足元ではガンコウランの黒い実たちが、過ぎて行く秋を惜しんでいるようでした。(潮 信輔)
- 登録日
- 2017年07月30日
- 更新日
- 2020年11月17日 12時 14分