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初夏・新緑期の秩父「三峯神社」
Early summer scenery of Mitsumine-jinja Shrine (Chichibu City)in Saitama Pref.
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三峯神社は、埼玉県の秩父の山奥にある神社で、神仏習合時代の修験道の霊場だったとしても有名です。日本の神話にも登場し、拝殿の手前には珍しい三ツ鳥居があります。守護神がオオカミで、狛犬の代わりに狼の像が鎮座しています。森や道が続く広い境内には、多彩な色と繊細な彫刻で飾られた建物群が多くあります。
まず明神型の鳥居を三つ組み合わせた三ツ鳥居をくぐってゆくと、随身門に出会います。門の両脇には2体の随神が祀られ、鮮やかな装飾と彫刻が施されています。ついで灯籠に囲まれた砂利の参道を進むと、迎えてくれるのは青銅鳥居、御神木、八棟木灯台、手水舎・・・。 石段の上にある拝殿は権現造で1800年、その奥にある春日造りの本殿は1661年に建立されたとのこと。これらの建造物には隙間なく、鮮やかな彩色と彫刻が施されていて、訪れた人々を魅了します。さらに拝殿の近くには、租霊社や国常立尊を祀る社殿が並び、厳粛な雰囲気が続きます。
また少し歩いた地上15m高台には、日本神話の英雄である日本武尊銅像が立っています。銅像は本体が5.2mで、右手を挙げて武骨な偉容を誇っています。
今回訪れたのは初夏の6月。三峯神社は建物群、参道、周辺の森も新緑に包まれ、白い三ツ鳥居が浮きだって見えていました。緑の参道を行くと、多彩な色の随神門があり、その先には壮麗な美しさで拝殿・本殿が人々を迎えていました。また祖霊社や国常立神社の壁なども朱色でした。そして広い境内と参道の脇には、青紫のハナショウブ、赤紫のツツジ、白いエゴノキの木花たちが、雨気を含んだ森の新緑に映えていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2022年06月06日
- 更新日
- 2022年06月06日 13時 59分