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夏・深緑期の「襟裳岬と襟裳岬灯台」
Erimo-Cape and Erimo-lighthouse in summer
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襟裳岬(えりもみさき)は北海道にあって、北海道の背骨と呼ばれる険しい日高山脈の最南端が、太平洋に向かって突き出した岬です。岬の先も山脈がそのまま海に続いていて、これらの岩礁群が列をなして数キロ先まで海上に伸びています。岬の周辺は高さが50mを超す断崖となっていて、風速10メートル以上の風の吹く日が、1年間に260日以上もあるとのこと。また太平洋の荒波が岬や海上の岩礁帯に当たって、列状の白波を頻繁に立てています。この様な豪壮な大自然が造る景観のため、襟裳岬は日高山脈襟裳国定公園の中核を成しています。歌詞にも登場する襟裳岬・・・。
襟裳岬には白亜の大型灯台が立っていて「日本の灯台50選」にも選ばれています。また沖合で暖流と寒流がぶつかり合う為に、濃霧が発生しやすいため、霧笛や無線方向探知局も備えられているとのこと。
今回、訪れたのは曇り空の8月下旬で早朝のためか、海風はちょっぴり冷気を含んでいました。岬の断崖では深緑の草原に風が盛んに渡り、野草たち揺らし続けて・・・。その中にあって、薄紫のツリガネニンジン、ピンクのチシマフウロやカワラナデシコ、白いワレモコウやヤマハハコ、黄色ノアキノキリンソウ、オレンジ色のハマナスの実たちが、行く夏を惜しんでいるようでした。もうすぐ秋が訪れ、新たな景色を見せてくれるでしょう。(潮 信輔)
- 登録日
- 2017年07月20日
- 更新日
- 2017年07月20日 17時 50分