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夏・深緑期の平泉・毛越寺「 浄土庭園(大泉が池, 出島、池中立石, 洲浜と周辺)」
Summer scenery of Oizumigaike Pond of Motsu-ji Temple in Hiraizumi
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平泉にある毛越寺は、奥州の藤原氏によって造営されたお寺で、平泉文化を象徴する史蹟のひとつです。天台宗の別格本山で、山号は医王山。奥州に咲いた仏教文化を代表し、その浄土思想が濃くこめられています。当時は堂塔が4十余、禅房も5百余あったとのこと。今も金堂、開山堂、常行堂などが、当時の面影を残しています。また時代の栄枯盛衰をへて、多くの建物は消失しています。
しかし毛越寺の中央部には浄土庭園として、搭山を背景にした「大泉が池」が残っています。そしてこの大泉が池には、州浜、枯山水風の築山、中島、浪返し、巨大な立石などが設けてあります。
夏の浄土庭園の主体をなす「大泉が池」は、緑の森に囲まれます。池の水面にも森影、出島石組と池中立石が映え・・・、池の淵では濃い緑のハスの葉と実が、夏の訪れを語りかけていました。また砂洲に植わる芝生も、新鮮な緑で人々を迎え、池に沿った散策路には、青紫色のキキョウ、薄紅色のハギが咲き、眼に染み入りました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2020年08月09日
- 更新日
- 2020年08月09日 09時 56分