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春・新緑期の平泉・毛越寺ーその1−「大泉が池の周辺 :築山、鐘楼、遣水、散策路」
Spring scenery of Oizumigaike Pond of Motsu-ji Temple in Hiraizumi ー part 1ー
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平泉毛越寺は天台宗の寺院で、広大な境内には、搭山を背景にした浄土庭園があります。平泉ー浄土思想を基調とする文化的景観として、国の特別史跡と特別名勝に指定されています。その中央部に位置するのが「大泉が池」。そこには、洲浜、枯山水風の築山、中島、浪返し、巨大な池中立石などが設けてあります。そしてこの池の周辺には、常行堂、開山堂、鐘楼などが建ち並んでいます。また平安時代の曲水宴遺構を思わす遣り水も。さらに金堂園隆寺、南大門、嘉祥寺、講堂などの臨池伽藍跡を示す礎石群があり、仏教文化と平泉文化を今に伝えています。
今回、訪れたのは春。大泉が池の周辺は、新緑に包まれていました。背景の常緑樹の森や築山の石組みと小舟も変わりませんでした。だが、そばの木々は黄緑色の枝葉を広げ、春が来たことを告げていました。対岸にある遣水(やりみず)は、新緑に萌える広い芝生の中を曲がりつつ流れ,微かにせせらぎの音を奏でていました。また所々に植えてあるピンク色のツツジが、よく映えて・・・。散策路をゆっくり歩いて行き、新緑のカエデに囲まれていま鐘楼へ。そして少し離れて佇む、石仏さんに会いました。穏やかなお顔をした石仏さんで、その頭や顔の傍では、瑞々しい新緑のカエデが微風でゆっくりと揺れていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2021年03月17日
- 更新日
- 2024年03月11日 12時 44分