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裏磐梯・五色沼の1つ「毘沙門沼」の四季
Four seasons of Bishamon marsh (one of Goshikinuma Swamps) in Urabanndai
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裏磐梯には、大小さまざまな沼があります。磐梯山の大噴火(1888年)による土石流と、その後の長い年月を経て、磐梯山の周りには約300の湖や沼が出来たとのことです。そのうちで裏磐梯高原に生じた約40余の湖沼群を総称が五色沼・・・。冬は積雪に閉ざされますが、春、夏、秋にそれぞれの季節に、寄り添った景色を見せてくれます。
毘沙門沼は五色沼の遊歩道の入口付近にあって、五色沼で最大の沼です。沼というより湖と云う方が良いようなコバルトブルー色の綺麗な沼です。この毘沙門沼から見る磐梯山の山容は見事で、天気に恵まれると、水面に映る逆さの磐梯山が・・・。そして少し入り組んだ沼の畔の植物たちは四季おりおりの姿で、訪れる人々を魅了します。
春の新緑に萌える草木に励まされながら、二人乗りのボートが行き来し、夏は深緑の木々が水面のさざ波に同調していました。やがて秋になり、黄色や真っ赤に燃えるような紅葉が、時には落葉となって青い水面に舞い落ちます。そばでは家族や子供たちが、口を開け餌をねだって集まってくる鯉たちに歓声をあげていました。そして冬、沼は氷結し深い積雪に覆われた白銀の世界へ・・・。静寂そのものの景色を背景にして、赤い上着を付けた1人スキー客が、樹氷と名も分からない野鳥をじっと見つめていました。沼の隅では氷雪が少し解け始めていました。もうすぐ暖かい春が訪れるでしょう。(潮 信輔)
- 登録日
- 2016年11月01日
- 更新日
- 2017年05月12日 17時 17分