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冬・積雪期の洞爺湖
洞爺湖は北海道の南西部に位置する、カルデラ内にできた湖で、日本百景に選ばれた景勝地です。洞爺カルデラは約10万年前の数回に及ぶ噴火をへて形成されたとのこと。東西約11km、南北約9kmのほぼ円形の湖で、面積は日本で9番目、カルデラ湖としては日本で3番目の大きさです。淡水の湖で、水深は最も深いところで180m、平均の水深は117m。中央に浮かぶ中島の最も高いところは、標高455mです。洞爺湖の南岸には洞爺湖温泉街があり、そ北海道有数の観光地帯となっています。そして近くには桟橋があり、遊覧船に乗って洞爺湖と周辺の火山群を見ることが出来ます。とくに見える赤い山肌の昭和新山と白煙を出す有珠山は、生きている火山の歴史を語っています。
今回訪れたのは積雪期の冬。まず向かったのはサイロ展望台で、白樺の木たちはすっかり葉を落とした裸の冬木立となっていて、時々舞い上がる吹雪の中、ざわめいていました。そして風が収まったときに見た洞爺湖は、中央に浮かぶ中島とそばの小さな島々が静かに浮かんでいました。人影もない中、洞爺湖と展望台は吹雪と静寂が訪れる厳粛な景色でした。
次いで向かったのは洞爺湖の南岸にある洞爺湖温泉街に隣接した遊覧船の桟橋。時々吹いてくる寒風が強くて人影は少なく、襟を立てながら船に乗り込んでいました。湖面も波立っていました。その中、遊覧船は積雪の桟橋から、客を乗せ定刻通りに中島に向かって行きました。
冬の積雪期の洞爺湖とその周りの雄大な風景は、春の新緑期、夏の深緑期、秋の紅葉期とは異なっています。やはり厳しさと清冽さを伴っていますが、積雪期に特有の風情で、人々を魅了していました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2020年02月05日
- 更新日
- 2020年02月05日 10時 29分