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北海道の景勝地「釧路湿原」の四季
Four seasons of a national park of Japan called Kushiro Marshland(shitsugen) in Hokkaido
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釧路湿原は釧路川とその支流を抱く広大な湿原です。湿原の広さは日本最大といわれ、タンチョウなどの水鳥をはじめ、多くの野生生物の貴重な生息地。この湿原の価値が国際的に認められ、釧路湿原は日本で最初のラムサール条約に登録された湿原となりました。ラムサール条約は、「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」です。釧路湿原はラムサール条約登録地の名に相応しい景勝地で、四季折々の風情を持っています。
夏の釧路湿原は、北斗展望台から見て、対岸の細岡展望台からみても、緑色に輝いていました。湿原の緑にも濃淡があり、その中をS字状に曲がった川が悠々と流れて・・・。北海道の夏は涼しい風が、緑の香を運んできます。
紅葉期の秋。釧路湿原は淡い茜色に覆われ、遠方の湿原は草紅葉が赤紫色に染まり、近くの湿原は薄く黄土色に見えました。
積雪期の釧路湿原は一面の雪景色に覆われ、氷結もしていました。展望台から見ると、積雪の平原がどこまでも広がり、人影もほとんど無くて、静寂そのもの・・・。その中、流れの川岸ではエゾシカの家族が、盛んに動いていました。
そして新緑期の釧路湿原。原野も草原も一斉に黄緑色、萌黄色の新緑で覆われていました。眼の前に広がる緑のじゅうたん。その中を曲がって流れる川面は光り、心地よい風に展望台の人々の頬も緩んでいました。(潮信輔)
- 登録日
- 2017年01月24日
- 更新日
- 2019年08月24日 17時 39分