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沖縄本島の北端「辺戸岬]
Scenic spots of Cape Hedo in Okinawa
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沖縄本島の地質は島の中央部付近を境にして、大きく2つに分けられます。中南部はサンゴ礁を主体に、琉球石灰岩から成り立っています。これに対して北部は、主に太平洋プレートの上に積もった海底の堆積物が、隆起して生じた地質で年代的にも古いとことです。いずれにしても細長い沖縄本島には岬や崎が多く、長い年月に渡り海波の蚕食にて奇岩に富んだ景勝地となっています。
辺戸岬は沖縄本島の北端に位置する岬で、「沖縄島最北端の地」の標識があります。その周辺は緑の野原が広がる公園になつていて、紫色のハマゴウの花、ソテツの緑葉や、黄緑色の若い実たちが、南国の風に揺れていました。それらの中を、家族や恋人と思われる人々が、散策していました。展望台からは濃い群青色のリーフの海が広がって見えます。そして岬のまわりを見下ろすと、エメラルドグリーンの海岸となっていて・・・。いろいろな形をしたサンゴ礁には、白い波が盛んに打ち寄せ、数か所では海蝕洞を造っていました。青空と白雲の下で、青緑に耀く海岸は、黒褐色の琉球石灰岩と好対照的で、いつそう海岸美を引き立てています。この岬から約22km先には鹿児島県の与論島などの島々があり、晴れ日には肉眼でも眺めることができます。沖縄本島の辺戸岬は、南洋の島の明るさと、長閑さに包まれていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2023年04月25日
- 更新日
- 2023年04月26日 14時 19分