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春の平泉中尊寺(その1)「杉並木参道、山門、鐘楼、本堂、金色堂覆堂」
Spring scenery of Chuson-ji Temple in Iwate pref.((part 1)
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中尊寺は北上盆地の平泉にある、天台宗東北大本山の寺院です。1つの丘陵にあって建物群より成っています。かって山の内には最盛期は禅房300余あったとのことですが、現在は17寺院が同じ山の中に建っています。
大きな杉並木の参道を歩いて行くと、本堂正面にある山門が見えてきます。城郭建築の一端である脇門もあり「薬医門形式」と呼ばれる構造で、「県指定有形文化財」に指定されています。この門の傍には、4つの柱に支えられた鐘楼が建っています。
本堂は明治42年に再建されたとのことで、ご本尊は釈迦如来。堂内には、およそ1200年もの間、「不滅の法燈」が燈り続け、各種の法要や儀式はここで行われています。本堂の白砂で敷き詰められた境内には、黒松、常夜灯、寺庭や池が点在し、新緑の木々や色とりどりの春の花が咲いていました。
次に参道に並ぶ多くのお堂の傍を通り抜け、古くて大きな並木の奥にあるのが有名な「金色堂」の覆堂・・・。藤原清衡が仏の浄土のような理想郷を、みちのくに築こうとした清衡の祈願の象徴と言えます。宇治にある平等院鳳凰堂と共に、当時の建築技術を集めたもので、平安時代の浄土教建築の代表例です。金色堂への坂道には、ヒノキ科の「サワラ」などの巨木が並び、神秘的な荘厳さを秘めていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2018年04月07日
- 更新日
- 2022年02月10日 15時 12分