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日本各地(雲仙、阿寒湖、別府、八幡平)の泥火山
泥火山とは地中から噴出するガスや水分によって、粘性の物質が地表に押し出されたり、噴出したりして、噴気孔の回りにできた泥質の小さな丘を言います。火山が多いわが国では数か所で見られ、北海道ではボッケとも呼ばれています。火山の名称がつけられていますが、必ずしも火山活動と関係のあるものではなく、油田でも見られます。その温度も通常は、溶岩などに比べると低いのが特徴です。
八幡平の御生掛温泉にある泥火山は、噴気孔の周りに泥が円筒状に堆積していて、本当に火山のような姿をしていいます。代表的な泥火山で、規模は日本一、高さは1〜2mで、地下には7〜8mの泥質があるとのこと。
阿寒湖畔にある「ボッケ(泥火山)」は、湖岸まで90度以上の熱湯が自然に湧き出ている小さな泥火山です。その名前は、アイヌ語の“ボフケ(煮立つ)”に由来する、または泥湯がボッケ、ボッケと音をたてながら湧出していることから、名付けられたとも言われています。
雲仙温泉にも地中からの噴気で盛り上がり、成長する円すい形の泥火山があります。灰白色で粘着性のある土質と、その日の水分によって異なる姿が見られます。
そして別府温泉の地獄めぐりの1つとしてあるのが、泥火山としての「坊主地獄」。名前の由来は、粘度の高めな泥の下から温泉が湧き出るために、湧き出し口が半球状に盛り上がり、あたかも坊主の頭のように見えることから。この現象は泥火山の特異な自然現象で、大分県の天然記念物に指定されています。
火山と温泉が多い日本列島、温泉旅行の際には泥火山も訪ねてみてはいかがですか? 大地の息吹きと過酷な環境の傍でも、植物たちが生育し続けています。人生に重ねて見ると・・・、何か力を貰うことでしょう。(潮 信輔)
- 登録日
- 2018年08月05日
- 更新日
- 2018年08月06日 10時 56分