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国宝の現存「5天守閣」
Five castle towers of national treasure in Japan
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日本には多くの天守閣があります。そして江戸時代かそれ以前に建設され、現代まで保存されている天守は12か所にあって、現存天守(げんそんてんしゅ)と呼ばれています。このうち姫路城、彦根城、犬山城、松本城、松江城の5つの天守は、国宝に指定されています。いずれも日本を代表する貴重な文化遺産となっていて、国内、国外から多くの方々がおとずれています。
1346年に建てられた姫路城は、その美しさと壮麗さから日本一の名城とも言われています。平城である松本城は、その姿を大きな濠の水面に映し、実戦的で古式豊かな内部構造で有名。また日本最古の様式を示す犬山城の天守は、建造当時の姿を残していて、度重なる戦乱を乗り越えてきた風格が、見る人々の心に響きます。
日本海の風雪に耐えてきた松江城の天守は、約400年の歴史をくぐり抜け、黒い板壁が積雪に映えます。そして江戸幕府を支えてきた彦根城。天守をはじめ、重要文化財の各櫓も往時の姿を留め、荘重そのものです。
これら風格ある5つの城にも、新緑、深緑、紅葉、積雪の季節が訪れます。そして石垣、櫓、濠、城門の傍では四季に添った草木たちが、静かに控えめに天守閣や人々に語りかけています。(潮 信輔)
- 登録日
- 2017年07月06日
- 更新日
- 2017年07月06日 12時 18分