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緑葉期の支笏湖ーその1(湖畔、遊覧船、桟橋、山並み)−
Early summer scenery of Lake Shikotsu in Hokkaido pref.
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支笏湖は支笏洞爺国立公園に属し、長径が13km、短径5kmの東西に長い型をした周囲約40kmのカルデラ湖です。およそ4万年前に支笏火山の噴火でできた大きな陥没地に水が溜まった湖で平均の水深は265mとのことで、日本最北の不凍湖とみなされています。水は青く澄み、その透明度と水質から支笏湖ブルーと呼ばれています。カルデラの縁には風不死岳、恵庭岳、樽前山など美しく雄大な火山があって、湖とともに美しく雄大な自然を育み、湖畔では新緑、紅葉、雪景色など四季折々の景観で人々を迎えます。遊覧船でも堪能でき、特に湖岸や浅い水面下に並ぶ柱状節理は、カルデラ湖であることを示しています。恵庭岳 は支笏湖の西北にあって、高くそびえる円錐形の火山です。
今回訪れたのは初夏の6月。早朝の支笏湖は、朝霧で覆われ、恵庭岳の山腹も霧雲が立ち込んでいました。しかし時間が経つにつれて霧は晴れて行き、静かな湖面に恵庭岳の影が映り、その影はさざ波で僅かに揺れていました。桟橋から遊覧船に乗って湖岸を巡ると、幾何学的な形をした柱状節理が、岸辺のみならず浅い水面下にも並んで見えました。また湖畔の森を散策すると、紫色のフデリンドウとスミレ、白いオオバナノエンレイソウ、そしてツルアジサイの蕾、赤紫のハウチハカエデの木花も湖からの風にそよいでいました。夕方、支笏湖は恵庭岳の近くに夕陽が沈み行き、湖面にはその光の帯が漂っていました。静かな一日でした(潮 信輔)。
- 登録日
- 2020年06月05日
- 更新日
- 2020年06月05日 10時 36分