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羽黒山「杉並木の参道と爺杉」の四季
Four seasons of approach to Hguro shrine with cedar woods and a "jii sugi"
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山形県にある羽黒山は、出羽三山(羽黒山、月山、湯殿山)の神々を合祀する信仰の山です。まず鳥居と随身門をくぐり、山頂にある神社に至るまでの約2kmの参道は、森の中にあって、変化に富んでいます。天然記念物である「羽黒山の杉並木」は、樹齢が300年〜600年とのこと。その中に”爺杉”と名付けられた大きな古木があり、幹には注連縄が付いています。神木と見なされていて、ひときわ目立ちます。
夏、杉の林床は野草や低が木が深い緑色の葉が、雨に触れていて、”爺杉”の注連縄までツタが這っていました。
秋になると常緑の杉林も少し黄色みを帯びて見え・・・、林床には黄葉や紅葉を纏った低い草木が秋模様を伝えていました。
東北には厳しい冬がやってきて、羽黒山全体が30cm以上の積雪に覆われ、一面の冬景色となります。枯れた木枝も重みで垂れ、、時おりザァーと雪を滑らしていました。ただ踏み固められた一筋の細い雪道が、かろうじて参道を成していました。
そして春、山水画のような雪景色は消え、森には、待ちに待った春の到来が・・・。常緑の杉林も照葉の木々たちも、瑞々しい色の葉となり、ホウチャクソウの下向いた花が映えていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2017年12月16日
- 更新日
- 2017年12月16日 23時 36分