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秋・紅葉期の京都・神護寺(その1)「金堂、五大堂、毘沙門堂、明王堂、大師堂」
神護寺は京都市の北西に位置する、高雄山の中腹にある真言宗遺迹(ゆいせき)本山の寺院です。平安遷都に尽力した朝廷の和気清麻呂らの祈願で、781年に開山されました。日本仏教史上、名高い山岳寺院として有名で山号は高雄山。皇族や武家、最澄や空海などの僧侶たちの帰依があり、平安時代から鎌倉時代の国宝の仏像や鐘楼など、多く寺宝を有しています。広い境内には金堂、五大堂、毘沙門堂、大師堂など、多くのお堂が建ち並んでいます。また秋の紅葉の名所としても有名で、多くの人々が訪れます。
参道を歩いて広場にでると、多くのお堂群が建っています。入母屋造の三間堂である五大堂と、その南側に並んで建っている毘沙門堂。これは五間堂の入母屋造で、元の金堂であったとのことで、平安時代の毘沙門立像が安置されています。五大堂すぐ横の石段を上がって、その先に建つのが神護寺の中心堂宇である金堂。入母屋造で本瓦葺きの建物です。お参りして再び石段を下り別のお堂群へ。大師堂は毘沙門堂の西側に建つ入母屋造、杮(こけら)葺きの仏堂で、空海の住房であった「納涼房」を復興したもので、中には弘法大師作の不動明王像がおさめられているとのことです。また明王堂は成田山新勝寺とも関係が深く、その扁額は七代目市川團十郎の揮毫とのこと。
今回訪れたのは秋。紅葉の名所としても有名な神護寺には、多くの人々が集っていました。周りの紅葉の森に囲まれた広い境内には、多くの歴史あるお堂群が・・・。森の中にあって厳粛さを高めていました。それらの傍には黄葉や紅葉の木々が、時おり吹いてくる秋風に揺れていました。神護寺の全体に静と動、時間と空間が生きていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2021年11月10日
- 更新日
- 2021年11月19日 17時 12分