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十二月の花と実(がんサバイバー・クラブ 2017年12月 寄稿)
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今年も初冬に入りました。長い日本列島では、地域によって季節の変化に差がみられます。九州南部の島では亜熱帯の植物たちが、冬の訪れを知らないように、色鮮やかな花を咲かせています。一方、北部ではキカラスウリの実が次第に緑からオレンジ色を帯びて行き、表面には皺も出てきました。また山間の林床では、フユイチゴやミヤマシキミが、鮮やかな赤い実を付けています。そして海辺の丘では、白いスイセンの群落が寒風に少し揺れています。
何かと忙しい師走の街ですが、郊外では初冬の植物たちが、晩秋の名残りを伴いながら、それぞれの役目を静かに果たしているようです。(潮 信輔)
- 登録日
- 2017年12月02日
- 更新日
- 2022年11月28日 14時 44分