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冬・積雪期の津軽・弘前城ーその1−「天守閣と周辺、朱橋群、蓮池」
津軽10万石で弘前のシンボルである弘前城は、海抜約50メートルの台地に立てられた平山城です。日本七名城の1つにあげられる城で、約400年前に築城された当時の面影を、ほぼ残しています。現在、国の重要文化財に指定されている天守閣、3棟の櫓、それぞれ趣のある5つの櫓門群、赤い橋群。そしていろいろな名木や植物たちが、四季に合わせて、風情を高めます。
今回は、前回に訪れました満開のサクラが織りなす春景色の弘前城が、冬の積雪の候ではどの様な姿を見せてくれるか?、と再び訪れました。すると風雪のためにレンズに、雪が付着するような寒い日でした。濠は氷結し、その上に雪が積もり、石垣も雪で覆われ、一面の銀世界・・・。これらの景色の中で、3層の天守閣は、白漆喰の壁を従えて、黒い屋根が一層、豪壮に立っていました。さすがに現存する天守12城の1つで、風格あることを物語っていました。人影は殆どなくて、天守閣のそばに架かる朱橋「下乗橋」の赤い色が、鮮やかでした。積雪を踏み越えて展望所から下をみると、蓮池濠も氷雪した白一色、見上げるも岩木山は雪雲に隠れていました。また名木の枝垂桜は冬木立で、枝や梢は寒風に震えていました。ただ名木の1つ「鶴の松」は、曲がりくねった太い幹と常緑の葉で存在感を示していました。そして城門の1つである南内門のすぐ近くには、中濠に架かる別の朱橋である「杉の大橋」が、雪景色に鮮やかな赤い色で映えて。なお濠の両側にある桜並木は、すべて冬木立で、やがて来る春に備えていました。積雪に覆われた弘前城は、他の季節では見られない風景で、清冽さに富んでいました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2023年01月04日
- 更新日
- 2023年01月04日 15時 42分