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「火山」が造った各地の海岸の景勝地
Scenic areas of coast madet by volcanic activity in Japan
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日本列島は太平洋をとりまく造山帯に属し、いくつかのプレートが動き続けています。これに縦、横、斜めに走る火山帯も加わり・・・、永い年月の間に隆起や沈降が織りなす複雑な海岸線を形成しています。さらに太平洋や日本海、オホーツク海からの風雪や荒波にもまれて、地質学的にも特色がある景勝地を造っています。そして四季おりおり、風や天気の様子で違った景色を見せてくれます。
須佐のホルンフェルスは,約1400万年前に、マグマの熱によって白い砂岩の層と黒い泥岩層が、再結晶化して縞模様を形成したものです。
赤壁は隠岐の知夫里島の西岸に続く火口と噴火の性質が関係した、断崖絶壁の一部です。鉄分を含んだ玄武岩がマグマで赤く変色し、これに凝灰岩の変色も加わって、赤、黄、黒などの色鮮やかな文様を描いています。
唐津の「七ツ釜」はその名の通り、火山性の玄武岩の断崖に7つの洞窟が並列する景勝地。六角形の柱状節理からなる断崖を、玄海灘の荒波が長い年月をかけて海食して出来たものです。
「黄金崎」は静岡県の天然記念物に指定された名所です。伊豆半島の西海岸にあって、昔の海底火山が隆起して現れたものとのこと。これに風化によって削られた火山性の安山岩の断崖が、黄褐色に変化したものです。そして夕陽があたると、黄金色に染まって輝き、美しさがいっそう増します。
これらの「火山」が造った海岸の景勝地は、四季の変化と共に、訪れる人々を魅了し続けます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2017年12月24日
- 更新日
- 2017年12月24日 10時 29分