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冬の城崎温泉の風情
Tastefu wnter scenery of Kinosaki Onsen in Hyogo prefecture
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城崎温泉は兵庫県(旧但馬国)の豊岡市城崎町にあって、平安時代から知られ、1300年の歴史がある温泉です。コウノトリが傷を癒した伝説があり、城崎温泉の駅舎には「もさとの湯」があります。駅前からは中央を流れる大谿川に沿って、温泉街が形成されています。
温泉の街には「一の湯」、「柳湯」、「御所の湯」など7箇所の外湯があります。色鮮やかな浴衣を貸し出す旅館も多くあり、それぞれの浴衣を着て下駄を履きながらの「外湯めぐり」・・・、風物詩となっています。カニの鮮魚店などの店も並び、人力車や街角に花や実もあり、それぞれの役目を果たしています。
今回訪れたのは初冬。温泉街のほぼ真ん中を流れる大谿川の川べりには、残雪が留まっていました。この川には多くの石造りの太鼓橋などが架けられ、川渕に沿って植えられた柳の並木が、風情を高めていました。
修行を行った末に温泉を湧出させたと云われる道智上人は、温泉寺も開山したとのこと。近くには城崎温泉元湯(薬師源泉)があり、熱い温泉が巨石から湧き出て、湯煙を昇らせていました。
昭和38年に大師山の麓に位置する温泉街と大師山の山頂を結ぶ城崎ロープウェイが開通。その途中に温泉寺があります。温泉寺の唐破風の屋根を持つ薬師堂、二層造りの山門は風格があり、共に歴史を語っています。そしてロープウェイの山頂駅から見下ろすと、城崎温泉の街は細長くて曲がった山間にあって、大谿川の先は円山川に合流し、日本海へと通じていました。冬の城崎温泉は寒さの中にも、やはり風情と情緒が行き交っていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2024年01月10日
- 更新日
- 2024年01月11日 11時 10分