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日本各地の「柱状節理と滝(その2)」
Columnar joints of waterfalls In various parts of Japan(part 2)
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柱状節理(ちゅうじょうせつり)は、玄武岩や安山岩に五角形ないし六角形の柱状の割れ目が生じ、蜂の巣に似た形を示した岩石の柱が集合したものです。マグマが冷えて固まる際に、収縮して生じ、これらが地表に流出した熔岩流の近くで、しばしば観察されます。北海道の層雲峡、福井県の東尋坊、兵庫県の玄武洞などが有名です。
柱状節理は火山活動や長い年月を経た地殻変動、風化などと関連していて、峡谷や渓谷で多く見られます。そして断層部やその近くで,柱状節理は断崖や岩壁として表出し、水流を伴うと、しばしば滝と共に美しい景観を造ります。幾何学的な柱状節理の並び、その傍を流れ落ちる白い滝筋。規模が大きいと、日本各地で「日本の滝百選」に選ばれていて、多くの人々が訪れま
日本各地には北海道から鹿児島にかけて、多くの「柱状節理を伴った滝」があります。今回は「その2」として、日光「華厳の滝」、層雲峡「銀河の滝と流星の滝」、九重「龍門の滝」、霧島「丸尾の滝」、下呂「唐谷滝・あかがねとよ」を紹介します。
地殻の変動と永い年月の風雪と雨氷によって、造られて来た各地の柱状節理の岩壁と、その岩場から流れ落ちる滝・・・。濡れた幾何学的な柱状節理から成る岩場、白い滝口と青やエメラルドグリーンの滝壺、風格と地質の歴史を、音を立てながら語っています。そして近くでは、四季に添いながら、色々な野花や実たちが、滝からの飛沫や冷たい風に負けずに、たくましく世代交代をしています。(潮 信輔)
- 登録日
- 2018年05月05日
- 更新日
- 2020年08月21日 09時 57分