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冬・氷雪期の阿蘇小国「鍋ヶ滝(裏見の滝)」
Winter scenery of Nabegataki waterfall ( back look waterfall ) in Kumamoto pref.
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鍋ヶ滝(なべがたき)は、熊本県の阿蘇小国町にある滝です。阿蘇のカルデラをつくった約9万年前の巨大噴火で生じたと考えられ、長い年月を経て、現在の落差約10m、幅約20mの滝となっています。幅広い白い滝筋が、まるで白いカーテンを広げたように落ちる美しい滝・・・。そしてこの滝の見どころは、裏側の広い洞窟に入り、裏からも見ることが出来る日本屈指の「裏見の滝」です。
今回訪れたのは冬の「鍋ヶ滝」。途中の森は冬木立と積雪で、滝に近づくにつれて、静寂を破るように滝の音が聞こえてきました。滝の表側に来たら、横長で約20メートルの白い滝筋が、音を立てながら落ちて行く壮麗な姿で迎えてくれました。滝筋の間や滝口には先が鋭利な氷柱が連なり、また滝つぼ近くの岩や草木には、飛沫が凍った丸みを帯びた大小の氷塊が重なっていました。登山靴でも滑りがちな坂を上り下りして、滝の裏側の奥深い広い洞窟へ。洞窟の天井や脇にも、多くの鋭い氷柱があり、裏から見た滝は、まるで別世界。しかし滝の近くにいた約60分の間、出会った人は数人でした。
氷雪の細い散策路は白い冬景色に覆われていました。その中、ナンテンの赤い実が飛沫に揺れ、積雪の間からは顔を覗かせる冬イチゴの赤い実が・・・。駐車場と売店の入口では、動物姿をした2匹のゆるキャラが雪の帽子を被り、その近くではミツマタの幼い蕾が、寒さに耐えながら春の訪れを待っているようでした。(潮 信輔)
- 登録日
- 2018年02月25日
- 更新日
- 2018年08月08日 11時 39分