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秋・黄葉期の鍋ヶ滝(裏見の滝)
Autumn scenery of Nabegataki waterfall ( back look waterfall ) in Kumamoto pref.
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鍋ヶ滝(なべがたき)は、熊本県の阿蘇小国町にある滝です。阿蘇のカルデラをつくった約9万年前の巨大噴火で生じたと考えられ、長い年月を経て、現在の落差約10m、幅約20mの滝となっています。幅広い白い滝筋が、まるで白いカーテンを広げたように落ちる美しい滝・・・。そしてこの滝の見どころは、裏側の広い洞窟に入り、裏からも見ることが出来る日本屈指の「裏見の滝」です。
今回訪れたのは晩秋。滝の周りや渓流の森は、黄葉と紅葉それに枯葉が入り混じって、空気も少し寒さを感じさせる秋模様でした。ただ鍋ヶ滝の幅広い白い滝筋は、いつものように滝口から何ら変わることもなく落ち続け、滝壺で飛沫を立て、少し離れた所でも水煙を舞い上げていました。飛沫に濡れた苔むす岩にも、黄葉した細い木が根を下ろし、落葉もかかっていました。また古い倒木には、緑の苔と名も知らない大小のキノコが生えていました。
滑る足元に気を付けながら滝裏の洞窟に移動し、裏側から滝を鑑賞しました。カーテンのような滝筋を透して見る黄葉や紅葉の秋模様は、素晴らしいものでした。やはり日本屈指のまさに「裏見の滝」。なお滝からの渓流に沿って歩くと、遊歩道の傍でツルリンドウが赤紫色の実を付け、滝の案内所近くではナンテンの赤い実たちが、輝いていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2018年09月27日
- 更新日
- 2018年09月27日 16時 30分