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日本各地の「 柱状節理の海岸(その3)」
Columnar joints of coasts In various parts of Japan(part 3)
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柱状節理(ちゅうじょうせつり)は、火山性の玄武岩や安山岩に五角形ないし六角形の柱状の割れ目が生じ、蜂の巣に似た形を示した岩石の柱が集合したものです。マグマが冷えて固まる際に、収縮して生じ、これらが地表に流出した熔岩流の近くで、しばしば観察されます。北海道の層雲峡、福井県の東尋坊、兵庫県の玄武洞などが有名です。
日本列島は、多くの火山帯があり、マグマが地表に現れ冷えて出来た火山性の柱状節理の岩群・・・。気も遠くなるような永い地殻活動を経て、海岸に景勝地を造ります。その代表的なのが、幾何学的な六角形や五角形の岩群からなる海岸の奇勝地です。日本各地の多くの「柱状節理の海岸」があります。
今回は「その3」として、長崎の「塩俵」、静岡の「爪木崎」、青森の「願掛岩」、山口の「俵島」が織りなす柱状節理の海岸を紹介します。地球のマグマの歴史を物語っています。いずれも幾何学的な柱状の岩が、幾重にも連なり、海からの荒波に耐え、海藻を育て、訪れた人々に自然の強さ、年月の凄さを教えてくれます。そして傍では四季に添って、可憐な野草たちが潮風、波風を受けては微笑んでいます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2018年07月21日
- 更新日
- 2018年07月21日 09時 30分