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大分「由布岳の四季」
由布岳は大分県の由布市にある活火山です。阿蘇くじゅう国立公園の中に指定されていて、標高は1,583m。最高峰の西峰と東峰の2つのピークからなる双耳峰の形態をしています。その美しく荘厳な姿から、豊後富士とも呼ばれています。高速道路の大分道をドライブする際は、いつも由布岳PA(パーキングエリア)に車を停めて、由布岳とその山腹や山麓の四季の変化を撮影して来ました。いつも変化して行く風景は見飽きません。PAの傍に植わる木々も、それぞれの季節で変わり行く姿で迎えてくれます。
夏は濃い縁で覆われ、高原にあるために青い空にモクモクと白い雲が湧いては流れ、PAにあるヤマボウシの木はオレンジ色の実を揺らしていました。秋、双耳峰の由布岳は、当然のことですが、変わらずに壮麗な姿で迎えてくれます。そして山腹や山麓の森は、黄色や紅色の木々で覆われます。風も少し寒さを覚え、PAの庭にあるナンテンも赤い実を付けていました。
冬、高地にあるためPAは雪が舞い積もります。由布岳の山肌も積雪で白くなりますが、風が強いためか薄い積雪であるために、黒い山肌とで山水画を見るようになっていました。雪雲がやってきては由布岳を覆いながらも、雲間から時折にぶいながらも、斜めの光の帯を射しては風で動いて行きました。山麓の森は冬木立となり、ボーツと霞んでいました。PAの庭では、名前が分からない常緑樹の赤い実たちが、一瞬寒さを忘れさせてくれました。
そして春、由布岳は一面、新緑で覆われ山頂から山麓まで緑一色に変わって・・・、空も少し霞色に。PAではウツギ(空木)の蕾が膨らんで、鮮やかなピンク色の花弁を開いていました。周りも人々も、何か浮きだつような気配で春の到来を喜んでいるようでした。大分道を走行する際は、由布岳PA(パーキングエリア)から望む由布岳と周辺の季節の変化を見、感じることが楽しみとなっています(潮 信輔)
- 登録日
- 2019年09月05日
- 更新日
- 2019年09月05日 22時 33分