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秋の道東「オシンコシンの滝」
Autumn scenery of Oshinkoshin Falls in Hokkaido pref.
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オシンコシンの滝は、北海道の斜里町にある滝で知床八景の一つです。知床半島の中央部にある遠音別岳を源流とし、チャラッセナイ川の河口近くにあって、オホーツク海に注ぎます。「日本の滝百選」に選ばれ、斜里とウトロを結ぶ国道334号線のすぐ傍にあるため、多くの人々が訪れます。名前はアイヌ語の「オ・シュンク・ウシ・イ(川尻にエゾマツが群生するところ)」に由来するとのこと。
落差は80mで、柱状節理の岩盤面にそって、2つに広がって、岩肌を白糸のように流れ落ちます。そのために別名で「双美の滝」とも呼ばれています。
今回訪れたのは10月の中旬。北海道でも東部に位置するオシンコシンの滝は、背後の森も、滝そばの草木も、早くもすっかり晩秋の景色でした。枯葉をつけた枝もあれば、海からの風でヒラヒラと葉を舞い落とす紅葉や、まだ黄色の葉を震わす木々が入り混じっていました。滝のほんの傍に、やや薄くなったとはいえ、ピンク色を保ってアカツメクサの花が咲いていました。風情に富んだこれらの秋の草木たち。上空は澄み渡った青空で、それらの中を大きな岩壁に白い滝筋がゴウゴウと力強く流れ落ちていました。そして滝壺から短い渓流が、先に見えるオホーツク海に向かって行きました。落葉たちも、やがて広い海へと旅を重ねることでしょう。(潮 信輔)
- 登録日
- 2018年10月26日
- 更新日
- 2018年10月26日 12時 02分