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日本各地の「風土を護る原生林や保護林」
日本の森は、その成り立ちから大きくは「原生林(天然林)、保護林、人工林」に分けられます。原始林は永い年月をかけて、ほとんど人の手が加えられたことのなく、自然のままに保たれている森林。一方、保護林とは、原生的な天然林などを人工的に保護・管理することによって、森林の生態系が保たれている森林とみなされています。
シラカバ(白樺)は北海道及び本州の中部以北で、高地に分布するカバノキ科の落葉広葉樹です。幹の樹皮は薄くて黄色みを帯びた白色で、紙状に剥がれるのが特徴。晴れた日に林を散策すると・・・、チラチラと枝葉から木漏れ日が射し込みます。
ハイマツ(這松)は寒冷地に分布し、北海道から中部地方の高山帯に見られます。樹高は低くて1-2m。その樹の形は高山の稜線上などでは、名前のごとく地を這う様に生えています。雷鳥の生育地となっています。
ブナ(樗)は落葉する広葉樹林の典型的なもので、北海道南部の平地から九州地方の山地にかけて分布。ブナの森は水をため込みやすいために、緑のダムとも呼ばれます。とくに白神山地には、縄文時代から手付かずのブナの原生林が広がっていて、世界遺産に登録されています。
カラマツ(落葉松)は主に、日本中部より北の亜高山帯から高山帯に分布しています。日本の松としては唯一、針葉樹でありながら落葉するという特徴を持っています。季節の変化によって、新緑、黄葉あるいは落葉し、その樹の姿が美しいため、しばしば造林用として植栽されています。
これらの原生林や保護林は日本の風土や自然環境をまもり、草木の花や実、昆虫や動物たちを育んできました。森林浴として散策すると、次第に目を心も癒やしてくれます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2020年04月16日
- 更新日
- 2020年04月16日 16時 58分