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夏の立山「天狗平・弥陀ヶ原と周辺」
Summer scenery of Tengudaira and MIdagahara(Places of Tateyama Kurobe Arpine Route) in Toyama Pref.
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天狗平(てんぐだいら)は標高2,300mの火山性の溶岩台地で、立山黒部アルペンルートの中心をなす室堂平の近くにある高原です。6〜5万年前に形成されたといわれ、10万年前に形成された弥陀ヶ原より新しく、室堂より古いとのこと。高山植物の宝庫で、夏にはいろいろな花がさきます。とくにチングルマは有名で、遊歩道は、別名「チングルマロード」と言われています。
弥陀ヶ原(みだがはら)は天狗平よりも一段と低い標高1,040〜2,120mの溶岩台地の上に広がる草原です。しかし国内の湿地では最も高いところに位置していて、2012年にラムサール条約に登録されました。高層湿地によく見られる池塘(小さな池)が点在するほか、夏から秋にかけては色とりどりの高山植物が咲き誇っています。
今回、やっと訪れたのは夏。雲海と薄紅色の朝焼け、立山連峰の山際からの日の出は忘れることはないでしょう。朝も雲ひとつない真っ青な空の下、弥陀ヶ原の草原と湿地や池塘のまわり、天狗平の木道を散策しました。足元や、岩の近くに咲いた群生のチングルマやウスユキソウ、数個咲いたタテヤマリンドウやヨツバシオガマなどの美しい高山植物たち・・・。周りをながめては語らいながら、ゆっくりと歩を進めました。立山連峰の方を見上げれば、ところどころに、縦筋となって白い雪渓が見れました。空気も清らかで、何度も深呼吸をしました。美しい自然はいつまでも、護りたいものです。(潮 信輔)
- 登録日
- 2022年08月11日
- 更新日
- 2022年08月11日 15時 40分