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秋の北部陸中海岸「北山崎の断崖と海食洞」
Autumn scenery of Kitayamazaki cliff in Iwate pref.
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北山崎(きたやまざき)は北部の陸中海岸にあって、岩手県を代表するの景勝地の1つです。高さ200メートルの大断崖が続き、太平洋の荒波で生じた大小さまざまな海蝕洞と、奇岩や怪石が見られます。展望台から望む断崖絶壁は、絶景そのもの。
今回、訪れたのは11月の朝で、展望台に向かう道の両脇は、紅葉や黄葉に彩られた森林でした。ときどき森の木蔭から朝日がチラチラと覗かせていました。そして着いた高い位置にある展望台からの眺めは、息をのむ程の別世界・・・。リアス式海岸と紹介されている海岸段丘が、太平洋に向かって幾重にもつながり、海岸にせり出した断崖の下には、大小の海食洞が見られます。その穴も1つのみならず、3個のものもあり、形も類円形から菱形や短冊形のものまで有ります。波が静かであったので、海食洞の全体が見渡すことが出来ました。
海食洞がある大小の岩の上や周囲には、常緑の松の木が立っていて、時々、海風が緑葉や小枝を揺らしていました。そして帰り道では、断崖に続く森は秋模様。古木の根元にも朝の光に照らされて、また黄葉や紅葉、枯葉が混じり、紫色の紫式部の実たちや、名前が分からない赤い実たちが、枝先にその存在を示していました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2018年08月30日
- 更新日
- 2024年07月19日 09時 21分