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飛騨・巌立峡「小坂の滝(三ッ滝、唐谷滝、あかがねとよ)」
巌立(がんだて)は岐阜県下呂市小坂にあって、濁河川と椹谷が合流した所にある峡谷の絶壁で巌立峡と称れています。約5万4千年前の溶岩が、冷えて固まって出来、そして地殻変動により滝が多くあります。とくに5角形や6角形の岩が、まるで柱が並んでいるように見えることから柱状節理と呼ばれ、岐阜県指定の天然記念物となっています。この峡谷は四季の変化が素晴らしく有数の景勝地として、多くの人々が足を運んできます。滝のなかでも、三ッ滝、あかがねとよ、唐谷滝の3つの滝は特に有名で、それぞれ滝壺はエメラルドグリーンを示し、小坂の滝として親しまれています。
三ツ滝 は3段になって流れ落ちており、岩壁から落ちる白い滝筋が、滝壺では青緑となって色合いが見事・・・。滝の周りは主に石英斑岩から成り立っています。滝の傍には、円空上人ゆかりの不動明王が滝を見守っています。
次の唐谷滝は,白い滝筋のみならず滝口や滝壺のほぼ全体が、茶色の幾何学的な柱状節理の岩壁で囲まれています。落差は低いのですが、自然美に溢れる滝。滝壺からの渓流も青緑色を呈しています。
また「あかがね」の滝は、唐谷滝のすぐ近くにあります。「あかがね」は銅を意味し「とよ」は「雨樋」を意味するとのこと。柱状節理の滝壁が滝の水に削られて、落差14m、幅3mの滝となっています。
今回訪れた「小坂の滝(三ッ滝、唐谷滝、あかがねとよ)」は晩秋で、滝からの水飛沫で少し寒いくらいでした。しかし黄葉や紅葉、岩に付いた枯れ葉、流れの落葉が、時の流れを語っていました。そして何よりもエメラルドグリーンの滝壺、青白く澄んで流れる渓流が、森の旅情を高めてくれました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2019年10月05日
- 更新日
- 2019年10月05日 11時 06分