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日本各地の温泉が噴出する間欠泉
Four intermittently eruptive hot springs in Japan
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間欠泉は一定周期で、温泉地で水蒸気や熱湯を噴出する現象のことです。日本列島は北海道から九州まで火山活動が盛んなため、各地で間欠泉が見られます。そのうち4か所の間欠泉を紹介します。それぞれ特色があり、景勝地、名勝地として多くの人々が訪れています。
別府温泉にある間欠泉は「龍巻地獄」と呼ばれ、市の指定天然記念物となっています。一定の間隔(30〜40分)で、100度を越す熱湯と噴気を約50mも噴出する力がある豪快な間欠泉・・・。1回の噴出は5分ほど続きます。
鬼首温泉郷は宮城県にあり、その中でも吹上温泉の間欠泉は弁天と呼ばれ、約15分ごとに10〜15mもの高さまで熱湯を吹き上げます。近くにも規模は小さいが、いくつかの間欠泉を伴っています。
北海道にある登別温泉の間欠泉は、街の中心部に位置する「泉源公園」にあります。約80度の熱泉が約3時間ごとに、豪快な音を立てて勢いよく噴き出てきます。地獄谷からの流れてくる温泉の川が、岩盤内にたまり定期的に噴出するためと考えられています。
栃木県にある川俣温泉の間欠泉は、鬼怒川の渓流沿いの岸壁に噴出孔のある間欠泉です。山間の静けさの中に20〜50分おきに、シュッシュツとの轟音とともに1、5m〜30mの温泉を吹き上げます。規模は小さくて、待ち時間も一定でないが展望台から、今か今かと待つ時間は貴重で、噴出に出会った時の喜びは格別です。
これら4か所の間欠泉は、地球の息吹を感じさせてくれます。そして、それぞれ特色がありますので、異なる季節にまた来たくなります。(潮 信輔)
- 登録日
- 2018年12月04日
- 更新日
- 2018年12月04日 08時 55分