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日本各地の「ナイアガラと呼ばれる4つの滝」
米国とカナダにまたがる「ナイアガラ滝」は、落差や大きさなど規模に関して世界的に有名です。規模の点では太刀打ちできませんが,日本の各地に姿や形から”ナイアガラと呼ばれる滝”がありますので、ナイアガラ滝に似た滝を4か所紹介します。それぞれ特徴があり、なるほど「ナイアガラ滝」と呼ばれて来たことが納得できます。とくに原尻の滝(はらじりのたき)と曽木の滝(そぎのたき)は「東洋のナイアガラ」とも呼ばれています。滝を訪れた人々の静かな歓声が、滝の音に混じって響き渡ります。
「原尻の滝(はらじりのたき)」は、大分県豊後大野市緒方町の緒方川にある滝です。この滝の特長は、緒方川の中流域で田園に囲まれた平地で、河から幅120m、高さ20mの滝が突然、断崖となって落ち込み、幅広い白い瀑布が見事です。
「曽木の滝(そぎのたき)」は鹿児島県の川内川の上流にある滝です。幅が210メートル、高さ12メートルで、千畳岩の岩肌から流れ落ちる豪快な姿、 轟音を立てながら流れ落ちる瀑布の水しぶき、男性的です。
「吹割の滝(ふきわりのたき)」は、群馬県沼田市にある滝です。吹割渓谷の清流が長い年月を経て、岩質からなる河床の軟らかい部分を浸食して形成されました。その割れ目に落ち込む瀑布が、巨大な岩を吹き割ったように見えることから名付けられました。高さ7m、幅30mにおよんで、広い河の水が割れ目に落ち込み、ゴウゴウと水煙を揚げる姿・・・、他の滝では見られない景観です。
「三日月の滝(みかづきのたき)」は大分県の玖珠川にかかる落差が約10m、幅約100-150mの滝です。形が馬蹄形に似ていることから三日月の滝、玖珠のナイアガラとも呼ばれ、青緑色の清流の中で、白い飛沫が一層映えます。滝の岩壁は急峻なので、川魚が遡ることができずに引き返したことから、魚返の滝との名もあります。
これらの滝は、それぞれ地殻の変動に加えて、長い年月と風雪や水流が創り出した景観です。そして四季折々の表情をもって、訪れる人々を魅了しつ続けることでしょう。(潮 信輔)
- 登録日
- 2018年11月06日
- 更新日
- 2024年02月27日 14時 55分