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別府温泉の観光ー多彩な「地獄めぐり」(その1)ー
Some of the Jigoku hot spring areas on the Beppu Jigoku Meguri ( part 1)
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別府温泉は大分県にある2つの火山(鶴見岳と伽藍岳)の東側に、自然に湧き出した多くの温泉からなる日本有数の温泉地です。日本一と見なされる温泉の数と湧出量の多さで有名・・・。その他に各所で自然に湧出する源泉が、「地獄めぐり」と呼ばれる様々な奇観を呈するので、国内外の観光客が訪れています。地殻の息吹を示す「地獄めぐり」として、2回に分けて紹介しますが、今回は(その1)です。
海地獄は温度が約98度あり、泉脈まで深さは200メートル以上と言われています。温泉中の成分である硫酸鉄が溶けているために、水面が海のようなコバルトブルーに見えることからその名が付けられました。これに接した池では温泉熱を利用して、多くの熱帯性のスイレンが顔を出しています。
鬼石坊主地獄はボコボコと音を立てた灰色の熱泥が、多くの場所から大小の球状をなして沸騰する様が、坊主(僧侶)の頭のように膨れることから名づけられています。
血の池地獄は日本で一番古い天然の地獄で、奈良時代に編纂された書『豊後国風土記』に“赤湯泉”の名で記されているそうです。血の池地獄の名は、酸化鉄などによって池が朱色に染まっていることから。
山地獄は山の多くの岩の間から、白い噴気が上がっています。小さな泉も伴っていて、その温度は約90度。主にナトリウム-塩化物泉からなり、澄んだ青色をしているために、池の縁や底が良く見えます。
別府の各地獄は、季節、まわりの環境、その時の天候によって、異なる姿を見せてくれますので、何度も来たくなります。(潮 信輔)
- 登録日
- 2019年01月11日
- 更新日
- 2019年02月25日 14時 45分