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別府温泉の観光ー多彩な「地獄めぐり」(その2)ー
別府温泉は大分県にある2つの火山(鶴見岳と伽藍岳)の東側に、自然に湧き出した多くの温泉からなる日本有数の温泉地です。日本一と見なされる温泉の数と湧出量の多さで有名・・・。その他に各所で自然に湧出する源泉が、「地獄めぐり」と呼ばれる様々な奇観を呈するので、国内外の観光客が訪れています。地殻の息吹を示す「地獄めぐり」として、2回に分けて紹介しますが、今回は(その2)です。
「龍巻地獄」は、別府市指定天然記念物の“間欠泉”です。一定の間隔(30〜40分)で熱湯と噴気を噴出し、1回の噴出は5分ほど続きます。地中では約150度だった温泉が、龍巻地獄から噴き出す時には105度の熱水となり、轟音とともに約50mも噴出するとのこと。
「かまど地獄」は泉温90℃の噴気で、古来より氏神の竃門八幡宮の大祭に、地獄の噴気で御供飯を炊いていた事が名前の由来となっています。青や乳白色、熱泥など多種で多様な湯が、猛烈な噴気と共に湧き出していて、1カ所で様々な地獄を楽しめる地獄となっています。
「白池地獄」は落ち着いた雰囲気の和風庭園にある池で、青みを帯びた白色をしています。噴出時は無色透明の熱湯ですが、外気に触れ温度が下がると白濁することからこの名が付いています。
「鬼山地獄」は鬼山という地名に由来して名づけられています。大正12年には日本で初めて、温泉熱を利用したワニの飼育がなされています。
別府温泉には、多彩な色の温泉池、間欠泉、熱泉が噴湯や湯煙などが点在しています。いずれも火山活動に伴った地殻の息吹を感じさせる奇観を呈し、多くの伝説を生んでいる場所です。季節や天候、地熱活動などで、変化する姿を見せてくれます。そのために何度でも、訪れたくなるから不思議です。(潮 信輔)
- 登録日
- 2019年02月26日
- 更新日
- 2024年10月17日 05時 15分