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夏の北海道「小樽運河と高島岬」
Summer scenery of Otaru canal and Cape Takashima in Hokkaido prefecture
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北海道の「小樽運河」は、1923年に当時、港湾事業が盛んであった小樽港で、荷揚げの便を図る為に造られた運河です。沖合を埋立て、陸との間に出来た水路であり、「埋立て式運河」と呼ばれています。港湾施設として綺麗に整備されたのが小樽運河・・・。運河の両岸には、レンガや札幌軟石で造られた重厚な倉庫群が軒を連ねています。そして日本の四季は、この「小樽運河」にも訪れ、古い歴史を語る「小樽運河」を、春夏秋冬の景色で彩ります。
夏の小樽運河は緑色が多くなります。古い倉庫群の石やレンガ壁には、ツタの緑葉が這い、晩夏の浅草橋街園ではニシキギの緑の実、ナナカマドの黄色の実、そしてハマナスの赤い実が、初秋への移ろいの準備をしているようでした。
高島岬は小樽運河から数キロメートル離れた場所にあって、石狩湾に面した岬です。日本海の荒波で海食された断崖で、奇岩や異なった地質群・・・。とくに断崖をなす柱状節理の岩は、かってのマグマ活動を示しています。またこの岬には紅白の日和山灯台があり、傍には鰊御殿(現在は資料館)もあって小樽の景勝地として有名です。その周りでは濃い緑の夏草に混じって、薄紫色のクサフジ、アザミ、そしてツリガネニンジンが、潮風に揺れていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2020年07月17日
- 更新日
- 2020年07月16日 09時 09分