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金閣寺「舎利殿(金閣)と鏡湖池」の四季
金閣寺は正式な名称を鹿苑寺といい相国寺の塔頭寺院の一つです。舎利殿の「金閣」が特に有名なため、一般的には金閣寺と呼ばれています。室町幕府の三代将軍であった足利義満が、山荘北山殿を造ったのが始まりとされ、京都の北山文化の象徴として、国内外に知られる名刹です。山にかこまれた広大な境内には、多くの建物、庭園や池、義満公由来の名所があり、世界遺産(文化遺産)に指定されています。
舎利殿は漆地に金箔を押した三層の宝形造の楼閣であることから、「金閣」として有名・・・。鹿苑寺の通称「金閣寺」の由来となっています。3つの層は、それぞれに異なる様式を採用した特異な建築です。初層は寝殿風、二層は書院造風、三層は仏殿風で、二層と三層には金箔をはってあり、室町期の楼閣建築の代表的例とみなされています。鏡湖池は国の特別史跡・特別名勝に指定されてい池泉回遊式庭園。金閣を水面に映す鏡湖池は、多くの島々や奇岩名石が配置されていて、鏡湖池に臨むその姿は美しいかぎりです。
夏、深緑に囲まれた金閣の美しさは、水面に映す鏡湖池を伝わってくる微風とともに、少しですが暑い京都の夏を忘れさせてくれました。やがて秋、カエデは紅葉を身に付け、周りの木々たちも黄色や紅色の葉を纏い、京都の風情をいっそう高めます。山から下りてくる秋風に、葉たちが枝から離れ、澄んだ青空の下、クルクルと舞っていました。
冬、山に囲まれた京都は、寒さに覆われる日が多くなります。雪が降っているとの報道で、京都の金閣寺を訪ねました。小雪が降りしきり・・・、舎利殿(金閣)の屋根も白く積雪し,鏡湖池の松の緑葉にも薄雪が積もっていました。静寂が一層感じられる風情でした。
そして春、金閣寺の周りは黄緑色に萌え、鏡湖池の水面には艷やかな金閣の影が映り、近くの庭では白いヤマサクラやピンク色のミツバツツジたちが、暖かい春風にそよいでいました。また金閣寺の四季が巡って行きます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2019年08月04日
- 更新日
- 2019年08月04日 11時 12分