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日本各地のカーテン様、すだれ状に落ちる滝たち
山岳と渓谷に富んだ日本では、滝も多く存在します。一般的に言って、落差が大きく豪快に落ちる滝や、大きな岩場を何段にも分かれて落ちる滝は有名です。 しかしわが国には、これらの豪壮な滝の他にも、やや目立たない多くの滝があります。そして規模が小さな滝にも、四季は訪れ、見る人々に静かな感動を呼び起こします。それらの中に、高さはないが横に広がりカーテン様に、すだれ状の姿をした滝があります。滝壺への音もサワサワ、ポツポツ・・・・。姿も音も穏やかで、見る人々を優しい気持ちにさせてくれます。カーテン様、すだれ状に落ちる滝として、5つの滝を集めました。
「千条(ちすじ)の滝」は箱根の小涌谷近くの森にある滝です。幅は約25m、高さも約3mの小さな滝。いくつもの繊細な滝筋に分かれて、苔むした岩肌をすだれ状に流れ落ちます。
神庭の「玉垂の滝」は 岡山県の真庭にあります。豪快な神庭の滝から約200メートル下った渓流の傍で、数十もの細い筋となって静かに落ちている滝です。あたかも雨のしずくの様に落ちるような可憐な滝。そして苔むした岩の縁から、時には粒状に光り落ちる水滴は、しとやかで優しいかぎりです。
「白糸の滝」は軽井沢にあって、弧状の形が美しい高さ3mで、幅が70mと連なる滝です。全国にある「白糸の滝」の代表的な滝・・・、まさしく白いカーテンの様な、カーテンの襞状の姿で人々を魅了します。
「つららの滝」は、大分県の九酔渓にあるいくつもの滝群の一つです。断崖から落ちて来る滝ですが、水量が多い時しか現れなく、しかも幅も狭いので見過ごしがちです。しかし冬は氷結するので、いつも見る機会が多くなります。そこで付けられた名前が「つららの滝」。冬では針状の氷柱が横につらなり、周囲の丸みを帯びた棚状の氷結もあり、まさに氷の芸術となります。
高千穂にある「玉垂の滝」は、有名は真名井の滝から歩いて数分の所にあります。柱状節理の岩壁から、高さ4〜5m、幅10m程にわたって、いく筋もの岩清水が流れ落ちています。滝の姿は水量によって変化する様ですが、道路のすぐ傍から見ることが出来ます。
白糸の滝をはじめ、カーテン様、すだれ状に落ちる滝は、見る人の心を落ち着かせ、優しい心を呼び起こしてくれます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2019年04月17日
- 更新日
- 2019年04月18日 12時 43分